あのシスターが帰ってくる!?大ヒット作品天使にラブソングを…第二弾!

【天使にラブソングを2のあらすじ】

天使にラブソングを…の続編として、ウーピーゴールドバーグ演じるデロリスが音楽で母校を救う物語!
かつての仲間、シスター達の頼みを断りきれなかったデロリスは再び修道着に身を包み今度は高校の先生となる。
生徒や教師らとぶつかりながらも音楽を通して絆と信頼を深め、全ての人に勇気と感動を与える大ヒット作品第2弾!!

【今度は高校教師!?デロリスの次なる試練とは】

偽シスターとなり修道院で隠れて生活していたデロリスは、その後ラスベガスでシンガーとして活躍していた。
客席を湧かせステージを盛り上げ、ハスキーボイスを披露するデロリスの元にある日かつての仲間がやって来たのだ。
彼女らは現在、問題児ばかり集まる聖フランシス高校で奉仕活動を行っていたが校内は暴力や非行が横行し、自分の手に負えないと判断したシスター達はデロリスに助けを求めるのだった。
聖フランシス高校は偶然にもデロリスの母校ということもあり、シスター達の頼みを断れなかった彼女は再び修道着に身を包み音楽教師として潜り込む決意をする。
問題児だらけのクラスに頭を悩ませる最中、生徒達に歌の才能があることに気付いたデロリスは聖歌隊を作ろうと提案するが当然生徒らは乗り気ではなく、反抗的な態度をとっていた。
だがデロリスの音楽と生徒らと真剣に向き合おうする熱意が伝わり次第に心を開いていき、聖歌隊はあっという間に上達していくのだった。
その後校内にて聖歌隊の発表会が開かれる。最初は緊張と恥ずかしさでいつものように歌えていなかった生徒たちだがデロリスが共に歌う事でらしさを取り戻し、ステージは大成功で幕を閉じる。
生徒らの歌声に魅了されたシスター達はカリフォルニア州で行われる合唱コンクールに彼らを出場させようと企てるが、資金不足という問題が発生。何としても彼らをコンクールに出したいとの想いから路上ライブでの募金活動を行い、路上ライブも大成功、無事に合唱コンクールへ。
初めて見る他校の聖歌隊に生徒達は圧倒され、次第に自信を失くしていく。出場前に辞退しようとする生徒達を見たデロリスは彼らを叱咤しなんとか奮い立たせる。
不安を抱きながらもステージに立つ彼らは果たしてどんなパフォーマンスを繰り広げるのか、若さと勢い溢れる圧巻のステージは必見!

【生徒達のパワフルな歌声に鳥肌が立つ!】

やんちゃ揃いが集まる音楽クラスは、実に個性豊かな生徒達ばかり。ラップが得意なフランケイやアフリカの英雄に憧れるアマール、絵を描くのが好きなスケッチやクラスのリーダー格でもあるリタ。個性豊かな生徒に振り回されながらもデロリスは彼らに音楽の楽しさと魅力を教えていく。最初は上手く歌えない生徒達だったが、練習を重ねることで上達していき、前向きな姿勢を見せるようになる。そんな彼らが初めて校内で発表をするシーンは感動の一言では表せられないほど素晴らしいものだ。
始めは緊張しなかなか声の出ない生徒達だが次第に自然体で歌い出す場面ではリズムに乗って手拍子をしたくなるほど軽快で、エネルギッシュな歌声と勢いは観てる人の心を動かすものがある。
最後のコンクールも感動するが、やはり見どころと言えば校内発表でのアマールによる素晴らしいホイッスルボイスだ。
指揮を振っていたデロリスも驚く程の実力、あのシーンは実に心躍る名場面だろう。
歌い終えた後全校生徒、教師、シスター達が立ち上がり大盛り上がりしているが思わずこちらまで立ちあがり拍手を送りたくなること間違いなし。

【ただの青春映画ではない!歌を歌う素晴らしさがつまっている!】

今回の「天使にラブソングを2」は前作に比べるとユーモアさやデロリスの破天荒さ、アメリカンジョークは少ないように感じた。
だが本作品の醍醐味はあくまで「不良生徒達が音楽を通して更生し、周りや己と向き合い成長する事」がテーマとなっているのではないだろうか。めちゃくちゃだった音楽クラスの彼らが歌を歌うことで一致団結しひとつの目標に向かって進むにつれて、周りに認められ最後は有終の美を飾る。まさに王道の展開だがあえてそうする事で、歌を歌うと自分の気持ちも前を向き、人はみな音楽に救われるということを伝えているように思う。
前作同様シスター達による聖歌隊のシーンや募金を集める為のライブシーンがあるが、1のようなデロリスの天真爛漫な自由さが少ないのを考えると、物足りなさを感じる人も居るかもしれない。

【音楽で元気になれる、音楽で勇気が持てる、そんな映画】

なにか趣味を持ちたい人や勇気が出ない人、何となく気分が落ち込んでる人などに見て頂きたい一作。
歌を歌う事を難しく捉えさせず誰もが音楽に寄り添えるということが描き出されている。
不良ではあるが、根は真面目で素直な生徒達による聖歌隊は観てる人全ての背中を押してくれ、諦めずに前に進むことで見える未来が変わるんだという力強さが伝わってくる。
何かに悩んでいたり、気分が落ち込む人が観た時に生徒達のひたむきさに心動かされるだろう、なんといっても生徒達が楽しそうに歌っているシーンは胸が熱くなる。
そして作中に流れる楽曲はどれもテンポがよく、気付くとリズムを取っているような気持ちのいい作品だ。
まさに王道と言われる展開、内容ではあるがそれでもやはりデロリス演じるウーピーゴールドバーグの圧倒的存在感で他には無い本作品ならではの良さが表れていると感じた。